狼様の愛のカタチ理論【番外編】




「わかったよ、次からは気をつける。ところで、こんな所で眠るくらい疲れてるの?」


「え?あぁ…ま、まぁ」


「そうなんだ、どうせいつも通り原因は扇李だろうけど」


あ…はは、さすが呉羽さんだ。言わなくてもそれを分かってる


「てか、そんなにイチャイチャしてるくせに…いったいいつになったら子供の顔は見られんだろうな」


「………」


手を伸ばして呉羽さんは机にうつ伏せながら私をみあげる


「それは…っ」


い、いつだろうか…私自身もそれは分からない


だって、扇李はいつかは…と、約束をしてくれたけど…全くそんな気配は感んじない


子供を作って、正式に妻にしてくれると約束をして長い時間は経過したのに


あれから、その事に関しては何も言わない。



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