狼様の愛のカタチ理論【番外編】
「申し訳ありません…いつものアレです」
「……」
あ、あぁ…
「もう、扇李ってば…サボるのはダメって言ってるのに。ごめんなさい、サイさん」
「そんな、沙優様が謝ることではありません」
「でも…」
「大丈夫ですよ。サボった分、倍は働いて貰いますから」
「あは、是非そうして下さい」
ニコリと笑いながらサイさんに言えば、不意にサイさんの視線が私の背後にいる狼さんに注がれた
「…え」
「?」
動揺とは違うが、明らかに"なんでいるんだ"と言いたそうな顔
「サイさん?」
どうしたの?狼さんとサイさんを交互に見るとサイさんは苦笑いをして私をみる
「沙優様」
「はい?」
「その、そこにいられる狼は…」
「え?あ、狼さんですか?」
「狼さん…ですか?」
「はい、私の大切な友達ですよ」
狼さんに触れながら言うと、サイさんは言いにくそうに顔をしかめる
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