狼様の愛のカタチ理論【番外編】
「友達…ですか」
「はい、そうです。あ…そうだ。扇李のこと見つけて来ましょうか?」
「え?」
「狼さんに頼んで、鼻が聞くでしょうし」
そうすれば、サイさんも困らないし
「いえ、沙優様…それは必要ないです」
「…?」
「扇李ならいますから」
「へ?」
いる?
何処を見ても扇李の姿なんてない、なのにいるから?
「あの、どうゆう意味ですか?」
「さぁ、どうゆう意味でしょう?私が扇李に怒られてしまいますので、それは言えません」
そんな……変なサイさんだ
「まぁ、サイさんがいいならいいんです…では私は部屋に戻りますね」
「はい、かしこまりました。狼さんもまた後で」
頭を下げられ、それに続くように私も頭を下げると
サイさんは狼さんを見てニヤリと笑い狼さんはサイさんを少し睨み付けプイッと私より早く書斎を出て行ってしまった
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