狼様の愛のカタチ理論【番外編】




だから、夜会が終わるまで別行動を提案したけれどそれでは…


他の神様達になめられるとか、なんとか言い出して


結局は、到着したら扇李の隣りに黙って座ってると約束したのだ


「結構待たせてるから、きっとプンプンだぜ」


「い、イヤなこと言わないでよっ」


扇李はきっと顔には出さないけど、もし怒ってたらなかなか口を聞いてくれないんだもん


それは後がめんどうだ。気分屋だから、怒りがおさまるのも彼次第だし


前に私が怒らせた時も、大変だったんだ。だから、怒る前に行かなくちゃ…



「ほら、二人とも早く行こう!」


そう言い、二人の腕を掴み扇李がいる場所に向かおうとすると


「あ、沙優!」

「!?」


突然名前を呼ばれ、振り向くとそこには華やかな衣装を身に付けた院長様がいた





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