狼様の愛のカタチ理論【番外編】
相手は海鈴さんなのに…なんか…楽しくて
無意識に笑うと、海鈴さんもクスリと笑う
「ほら、楽しいでしょ?」
「は、はい…」
「こんな楽しい夜会に来て踊らないのはつまらない。相手が俺で悪いけど」
「そんなことは…」
ないです、そう必死に首を振ると目をキラキラさせながら私を見つめる
「そう言ってくれて、嬉しいよ」
「海鈴さん…」
親しみ易い、優しい笑顔にひたすらダンスを続ける私達
正直…扇李のことは気になる。きっとまた怒ってるだろうけど
海鈴さんの雰囲気にそんなのどうでもよくなって
適当に、海鈴さんにリードされながら踊っていると―…
「おや、扇李の花嫁は浮気ですか?」
「「??」」
いきなり背後から声が響いて、振り向けば見覚えのある人達がいた
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