狼様の愛のカタチ理論【番外編】
気分屋なのは知っているけど、こんなのはおかしい
「せ、扇李…冷静になって!」
背中に回されてる手に自分の手を添えて、そう言うと扇李はそれを軽く振り払い私を壁に押し付け背中越しに首筋に唇を添えて…
「ん…」
そのまま、次に何が起こるか理解出来た時には、いつも抱かれた時のような感覚が私を襲った
「…!」
あ…扇李…!
「ちょ…や…っ…」
嫌だ、って…言ったのに!
強引にもほどがある。
いつも私を抱くときは強引だけど、そこには優しさが溢れてる
なのに、今はそんなもの感じられない―…
そんな痛みや、いきなりの行為に対する痛みに涙が浮かぶのに
「…う」
扇李の行為は激しくなる一方で…
必死にバレないように片手で唇を押さえれば、その手を引かれ声が耐えられなくなる
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