狼様の愛のカタチ理論【番外編】




―――――…
―――…


「あ…みて、やっと戻って来たわ」

「なんだ、腕なんか組んで…」


「……」

数分後、会場に扇李と戻れば会場中の視線が私達に注がれた


奇妙な視線や微笑ましいような視線に、私を睨み付けるかのような視線に肩身が狭くて…


「せ、扇李…なんか…痛いよっ」


小さな声で言うと、扇李は気にもしない様子で歩き続ける


「当たり前だろう、今まで仲が悪いと思っていたのに、いきなりこうなればな」


「そ、そうだけど…」


こーゆう反応をされるとは理解していたとは言え実際にその視線にぶつかると、どこか痛くて…


必死に視線を合わせないように、扇李と歩くと来た時に座っていたソファーに腰をおろし、私も彼に続く


「ほら、もっとこっちに来い」


「…あっ」


ちょっ…!


いつの日のように、身体を引き寄せられて


顔を真っ赤すると、扇李の手が私の頭を数回撫でる



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