狼様の愛のカタチ理論【番外編】



「せ、扇李」

「いいだろ?沙優だって同意したんだからな」


「そう…だけど」


ドキドキと心臓がなり、周りを見渡せば


やはり驚いたような視線が注がれ、ギュウと目を閉じた時だった―…


「せ、扇李…さ、沙優様」


「?」


目の前から少しおびえた声がして、うっすらと目を開けると私達の前で膝待ついてる老役たちがいた


「…あ」

「何のようだ」


ビクッと身体を震わす彼等


何がそんなに怖いのか、息をするのもやっとのような声で私達に頭を下げた


「も、申し訳ありませんでした!扇李!沙優様」

「………」

「……」


「わ、我々は扇李がそこまで沙優様を寵愛なさっているなんて思ってもいなくて…」

「は、はい。扇李の態度からしたら、いつか捨てられると考えていたので…勝手な憶測とは言え…失礼なことをしました」



必死に謝る彼らに、扇李は表情を固くしたまま


汚いものを払うように手をはらう



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