狼様の愛のカタチ理論【番外編】



「あ、あの…」


「いや、しかし、それなら話しが早い!」

「え?!」


ガシッと手を握られ、老役達の目がキラキラと輝く

「この様子ですと、跡継ぎの顔も早く拝めますな!」


「えぇ、沙優様の容姿は相変わらず普通ですが扇李の子供なら間違いはないでしょう!」


「……」

「扇李、早く事を急いで下さいな!きちんと毎日沙優様を満足させてるんですか!?」

「…なっ」


なんて事を聞くの!?


顔を更に真っ赤にしながら扇李を見ると、扇李の手が私の首筋を撫でる


「安心しろ、ほぼ毎日抱いてる」


「せ、扇李!!」


あぁ!もう!なんて事を言うの!老役達にそんなことを!


「ほぉ!それはそれは!でしたら、暫くは公務のほうも早く切り上げるように致しましょう!跡継ぎのためにも」


「…ちょっ」

「それは大変いい考えだ!なら、さっそく宮殿に戻り準備をしなくては!」


「そうですな!でわ、扇李。沙優様…我々は宮殿に戻りますので、ごゆっくりしていて下さい」



「……」


そう言うと、再び深く頭を下げると彼はすばやく私達の前から姿を消したのであった




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