キミは嘘つき蝶々
藤森アンナ
森口カンナ
カリカリとリーダーのノートに二人の名前を書き付けた。
その上に書いた二人の似顔絵は、自分でも、ドン引きするほど似ていないが、まあそれは置いとくとして。
ケホっと咳をもらし、机に置いといたミネラルのペットボトルを煽る。
あの後
美佳とヤスに、回想から無理やり引き戻された俺は、これまた無理やりカラオケボックスに連れ込まれ、
なぜかヤスによる、ラ○のラブソングを異常に至近距離で繰り返し聞かされ、
そのあまりの不快さにヤスからマイクを奪い、
結果喉を潰すまで歌うと言う不本意な状態に陥っていた。
「朝まで帰さない」と、張り切って腕にまとわりつくうるさい二人を、なんとか振り切り家にたどり着いたのは二時間前。
リーダーの課題でもやろうと、自室でノートを広げたのは一時間前。
しかしながら、モヤモヤしたまま課題は一向に進まず、森口の似顔絵を書き出して、今に至ると言うワケだ。
森口カンナ
カリカリとリーダーのノートに二人の名前を書き付けた。
その上に書いた二人の似顔絵は、自分でも、ドン引きするほど似ていないが、まあそれは置いとくとして。
ケホっと咳をもらし、机に置いといたミネラルのペットボトルを煽る。
あの後
美佳とヤスに、回想から無理やり引き戻された俺は、これまた無理やりカラオケボックスに連れ込まれ、
なぜかヤスによる、ラ○のラブソングを異常に至近距離で繰り返し聞かされ、
そのあまりの不快さにヤスからマイクを奪い、
結果喉を潰すまで歌うと言う不本意な状態に陥っていた。
「朝まで帰さない」と、張り切って腕にまとわりつくうるさい二人を、なんとか振り切り家にたどり着いたのは二時間前。
リーダーの課題でもやろうと、自室でノートを広げたのは一時間前。
しかしながら、モヤモヤしたまま課題は一向に進まず、森口の似顔絵を書き出して、今に至ると言うワケだ。