キミは嘘つき蝶々
溜息をついて、再び時計を眺める。
あと、5分。
あと5分待っても来なかったら――…。
――…もう、辞めよう。
頭から森口を追い出して。
二度と目で追ったりもしない。
告白してくる適当な女の子と付き合って、楽しくやるんだ。
そうだよな。
そっちが俺らしいよな。
そう決意して――…
……………20分経過。
「ムカつくっ」
あのダサ眼鏡め!
どんだけ焦らしたら気がすむんだ!
ああ、わかったよ!
お前がそのつもりなら帰ってやるよ!
くそっ!
後で後悔すんなよ!
取り返しきかないからな!
下駄箱からローファーを取り出し、乱暴に床に投げ付ける。
上履きを脱ごうとして、
聞こえた足音に俺は顔をあげた。
あと、5分。
あと5分待っても来なかったら――…。
――…もう、辞めよう。
頭から森口を追い出して。
二度と目で追ったりもしない。
告白してくる適当な女の子と付き合って、楽しくやるんだ。
そうだよな。
そっちが俺らしいよな。
そう決意して――…
……………20分経過。
「ムカつくっ」
あのダサ眼鏡め!
どんだけ焦らしたら気がすむんだ!
ああ、わかったよ!
お前がそのつもりなら帰ってやるよ!
くそっ!
後で後悔すんなよ!
取り返しきかないからな!
下駄箱からローファーを取り出し、乱暴に床に投げ付ける。
上履きを脱ごうとして、
聞こえた足音に俺は顔をあげた。