キミは嘘つき蝶々
「きゃーんヒロ!
待っててくれたのー!?」

突然

どーんと容赦ない体当たりをかましながら、美佳が俺と森口の間に割り込んで来た。

「ぐふっ」

激しくぶつかったEカップの衝撃に堪えられず、身体を九の字に曲げる。

直後、長い爪が背中に食い込んだ。

続けて、勢いよく美佳が顔をあげる。

ガツンと顎に、思い切り頭突きをくらい、俺は痛みに気を失いそうになりながら、うずくまった。

「あーん。ヤダー。
ごめーんヒロ。大丈夫?」

能天気な声が降ってくる。




だ、

大丈夫なわけねーだろ。



なんじゃお前は!

人間凶器か!




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