キミは嘘つき蝶々
どんなに眼をこらそうと
そこにあるべきはずの後ろ姿が、どこにもない。
森口の席は空席で、いつも机の横にかけている無駄に分厚い学生鞄すら見当たらなかった。
恐らくは俺が教室を出た後に、早退したのだろう。
おかげで依然、理由は不明なままだ。
(くそっ!
どこ行きやがった!?)
気になるか、ならないかで言えば、
無茶苦茶気になる!
こんなことなら、敵前逃亡なんて情けない真似せずに、ムッツリ野郎との会話をぶち壊す方に全力をあげるべきだった。
まさかとは思うが、あいつあのまま松宮と一緒に帰ったのか?
なんでだよ?
どうして早退までして、あのムッツリと帰るんだよ?
そこにあるべきはずの後ろ姿が、どこにもない。
森口の席は空席で、いつも机の横にかけている無駄に分厚い学生鞄すら見当たらなかった。
恐らくは俺が教室を出た後に、早退したのだろう。
おかげで依然、理由は不明なままだ。
(くそっ!
どこ行きやがった!?)
気になるか、ならないかで言えば、
無茶苦茶気になる!
こんなことなら、敵前逃亡なんて情けない真似せずに、ムッツリ野郎との会話をぶち壊す方に全力をあげるべきだった。
まさかとは思うが、あいつあのまま松宮と一緒に帰ったのか?
なんでだよ?
どうして早退までして、あのムッツリと帰るんだよ?