キミは嘘つき蝶々
「……片桐くんは……誰にでも、こうゆうことするんですか?」
「はあ?」
思わず語尾が上がった。
やっぱりコイツは馬鹿だ。
人の気持ちがわからないにもほどがある。
「誰にでもやるわけないだろ!
俺は色魔か!」
不機嫌に怒鳴り付けると、森口は少しびくっとして、ためらうように続けた。
「じゃあ、どうして………片桐くんは私に……」
「……本当、鈍い女。
いい加減分かれよ」
低く呟いて、ギュッと森口を抱きしめた。
今まで、散々、分かりやすい行動をとっては来たけど。
いざ、気持ちを言葉にするとなると抵抗がある。
言ったら負けみたいな、ムダなプライドとか。
もし、断られたらって、不安とか。
でもこの鈍感眼鏡には、態度で示すだけじゃ、一生伝わらない。
「……森口」
ゆっくり身体を離して、正面から彼女を見た。
考えてみれば、
自分から告白するのは、人生初かもしれない。
「……俺は」
声が震える。
なんかむちゃくちゃカッコ悪いけど、今さらやめるワケにもいかない。
男は度胸だ。
「俺は、お前のことが好…………」
「ダメです!!」
「はあ?」
思わず語尾が上がった。
やっぱりコイツは馬鹿だ。
人の気持ちがわからないにもほどがある。
「誰にでもやるわけないだろ!
俺は色魔か!」
不機嫌に怒鳴り付けると、森口は少しびくっとして、ためらうように続けた。
「じゃあ、どうして………片桐くんは私に……」
「……本当、鈍い女。
いい加減分かれよ」
低く呟いて、ギュッと森口を抱きしめた。
今まで、散々、分かりやすい行動をとっては来たけど。
いざ、気持ちを言葉にするとなると抵抗がある。
言ったら負けみたいな、ムダなプライドとか。
もし、断られたらって、不安とか。
でもこの鈍感眼鏡には、態度で示すだけじゃ、一生伝わらない。
「……森口」
ゆっくり身体を離して、正面から彼女を見た。
考えてみれば、
自分から告白するのは、人生初かもしれない。
「……俺は」
声が震える。
なんかむちゃくちゃカッコ悪いけど、今さらやめるワケにもいかない。
男は度胸だ。
「俺は、お前のことが好…………」
「ダメです!!」