恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
わたしも翡翠も朝ごはんを食べ終えて会社へ行く準備をする。
「今日は行くのか?」
「ううん。
今日は家に残る」
そう答えると、翡翠は笑顔でわたしの頭に手を乗せてポンポンって。
翡翠は最近、それをすることが多くなった。
別に嫌じゃないから何も言わなかった。
むしろポンポンってされて嬉しい気がするのはなんで?
疑問に思いながら、洗濯機をまわした。
準備を終えて玄関へ向かう翡翠。
「いってらっしゃい」
「いってきます」
そう声を掛けるのもいつもと一緒。
最初は恥ずかしかったけど、今までは普通に言える。
翡翠が出て行くのを見送ったあとわたしはベランダへ向かう。