恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
そんなことない。
俺がユリから離れていくことなんてありえない。
理恵はユリこと溺愛してるし、輝秋も颯も妹みたいに可愛がってる。
「その夢をみるとね……いつも寝れなくなる……
だから、さっきみたいに不安になって………」
甘えてくるのか。
「翡翠は重荷にならない?
わたしが傍にいて………邪魔にならない?」
「重荷なんかじゃない。
邪魔になんてならない。
俺も理恵もあいつらも絶対に離れて行かない。
それに逆だ。
ユリは俺達をもっと頼れ。
いろいろ溜め込むな」
「……ッぅん……」
ユリを怖がらせた夢
もう見ることがなければいいけど。
そして、ユリは俺を見上げて言った。
「翡翠…わたしも傍にいたい……
一緒にいたい……」