恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
今………何時?
枕元に置いてある時計を見ると6時になる5分前。
そろそろお弁当と朝ご飯作らなきゃ………
そう思って起き上がろうとしたら、翡翠に首の後ろ側を引かれ、抱きしめられた。
「おはよう」
昨日の事を思い出す。
「おはよう……」
恥ずかしくて俯いてしまった。
「今日は朝も弁当も作らなくていい」
「どうして?」
「無理……させたくない」
もう大丈夫なのに……
「わたし無理なんかしてないよ。大丈夫」
「本当か?」
「うん」
「じゃあ、俺も一緒に作る」
いきなりそんな事を言う翡翠。
驚きだ。
「作れるの?」
「俺を誰だと思ってる?」
フッと笑って翡翠は言った。
翡翠様ですかね?