恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
「どうする?行くか?」
「そこ、近くに駐車場なくて少し歩かないと行けないんだけど………いいの?」
「いいよ。行こう」
ありがとう、翡翠………
車に乗って、15分くらいでわたしが前住んでいた街についた。
適当にあったパーキングエリアに車を停めて、目的地に向かう。
もちろん案内役はわたし。
そして、向かうのはビルとビルの間を通った先。
『ChouChou'Cafe』
―――カランカラン
扉を開けると懐かしい音。
そして、
「いらっしゃ…………」
「おじさん、久しぶり!」
「ユリちゃん!!」
おじさんはびっくりして目が真ん丸になっていた。
「どうしたんだい?!
一ヶ月も来なかったから、心配してたんだ」