恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
そう考えていたとき、ちょうど翡翠が帰ってきた。
「翡翠、お帰りなさい」
「ただいま」
玄関まで迎えに行くと笑顔で答えてくれた。
自然に自然に………
「ね、ねぇ、翡翠ってあ、甘い物大丈夫?」
うわぁ…噛んじゃった……
「甘い物?例えば?」
「チョコとか………」
「チョコか。
チョコは苦手だな。
ビターしか食べれない」
「じゃあ果物は?」
一応これも聞いとこう。
「果物は大丈夫だな。
それより、いきなりどうした?
そんなこと聞いて」
「あ、あの……
翡翠って好き嫌いとか言わないから、なんか苦手食べ物あったりしたら大変だと思って」
「ああ、なんだ。
得に嫌いな物とかねぇーよ」
よかった……ごまかせた。
前一回嫌いな物のこと聞いたけど、翡翠は覚えてなかったみたい。