恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
翡翠にも聞けたし、明日は理恵さんと買い物に行こう!
翡翠と一緒にご飯を食べて片付けて、お風呂に入ってからその日は寝た。
相変わらず、翡翠はわたしを抱きしめて寝ない。
夢を見たときに、服をぎゅってすると抱きしめてくれるんだけど、やっぱり淋しい。
傍にいてくれるだけでありがたいのに、こんなことまで望んでたらきっとバチが当たるよね。
そして、次の日―――
わたしは久しぶりに会社に行った。
会社に着いてすぐに理恵さんのところに行って、今日時間があるか聞いたら昼過ぎは時間があるって言った。
そのときに買い物に付き合ってと言ったら、快く了承してくれた。
「何買いに行くの?」
「え〜と………」
"バレンタインの材料です"
理恵さんの耳元で手を添えて、小さい声で言った。
すると理恵さんは、"あら〜そうなの?"とニヤついていた。