恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
「じゃあ、前酔って帰って来たときにさ………」
聞いても大丈夫だよね……
「首に口紅が付いてたのはなんで?」
「はあ?嘘だろ……
確かあの時は、輝秋と颯と百瀬と飲みに行って、帰りの方向が同じ百瀬に送って貰ったんだけど………」
「また、覚えてないの?」
気まずそうに頷いた翡翠。
「ありえない!翡翠のバカ!!
何かあったらどうするの?!」
「ごめん………
でも何もないから、安心しろ」
「絶対に?!」
「絶対に」
なんかすごく心配………
これからもこういうことあるのかな。
「あんまりお酒、飲まないでね」
「ん、わかった」
返事はしてくれたけど、ほんとかな………
「ユリ……お前が最近、おかしかったのは、ヤキモチか?」
ほんとのことを言われて、恥ずかしくなる。
「し、知らない!」