恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
そっぽを向くけど、翡翠の手によってまた向き直された。
翡翠はニコニコとしていた。
なんか……やばいかも。
そう思ってると、顔が近づいてきた。
まだ話、終わってない!
わたしは自分の口を手で塞いだ。
「お前なぁー」
案の定、わたしの手にキスをした翡翠。
うわっ機嫌が悪くなった。
「待ってよ。
まだ話が残ってる」
そういうと、翡翠は真剣な顔になってわたしの目を見る。
話せってことかな。
わたしは一呼吸おいてから、話し始めた。
自分の過去を。