恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】

通じた思い*翡翠side*




ユリを襲った男に嫉妬し、ユリに無理矢理押し倒した日から、俺はユリと距離をおいた。




ユリの傍にいたら、自分が何をするかわからない。

一回触れたら、止まらなくなってしまいそうだ。



寝るときは得にきつかった。

隣にいるユリは何も知らずに気持ちよさそうに寝ている。



我慢出来なくて、何度か頬とかにキスをしたこともあった。




変態化してしまってる。




そして、最近妙に近付いてくる女がいる。


社長室にもよくくる女。


百瀬亜由美





話しかけられたら適当に笑いながら返す。


めんどくさい。



まさかそれをユリが見てたなんてな。


よく考えてみれば、ユリが会社に行かなくなったのは、百瀬が社長室に来ることが多くなってきてからだった。




そして、輝秋達と飲みに行って帰りが遅くなった日。


いつも酔わないのに珍しく途中で眠ってしまった俺。


百瀬に途中まで送って貰ったのは覚えてるけど、記憶が曖昧だった。



目が覚めたら、ベッドに寄り掛かって寝ていた。
布団もかけられてる。



ユリがここまで運んでくれたのか。



ベッドを見るとユリがいない………


慌ててリビングに行くと、ソファーで寝ていた。



どうしてここに寝てんだ?


気になったけど、気持ち良さそうに寝てたから、起こさずにシャワーを浴びた。









< 213 / 431 >

この作品をシェア

pagetop