恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
意味がわかんねぇ。
てか、ユリは?!
ユリと百瀬が行った方を見てみると、ユリはぼーっと立っていた。
「ユリ?あいつに何か言われたのか?」
「ううん、大丈夫だよ」
また目が泳いでる。
今日は隠し事がやけに多い。
なんか言われたんだな………。
百瀬の友達が言っていたのは、こういうことか?
「そういえば、翡翠行きたいところがあるの?」
ユリは触れられたくないのか話題を変えた。
「俺はないけど、ユリはあるだろ?」
「え?なんで……?」
「ここに来る途中、前住んでたところ通ったし、ユリが珍しくキラキラした瞳をしてた」
そういうとユリは驚いた顔をした。
「どうする?行くか?」
「そこ、近くに駐車場なくて少し歩かないと行けないんだけど………いいの?」
「いいよ。行こう」
ユリの頼みを聞かないわけないだろ。