恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
途中から、記憶がない。
「どうやって帰って来たのかも?」
「ん〜いつの間にかベッドに寝てた」
ユリは呆れていた。
「昨日、亜由美さんが家まで連れてきてくれたんだよ」
「そうなんだ」
ここまで来たのか?
ユリは何もされてなければいいが……
「翡翠は亜由美さんにチョコ貰った?」
次はなんだ?
チョコ?
「いや、渡されたけど、いらないって言った」
俺はユリから貰えただけで、十分だ。
というか、ユリからしかいらない。
「じゃあ、"今はまだ気持ちに答えられないから、少し待ってて"って亜由美さんに言った?」
「はぁ?!なんだそれ。
俺があいつにんなこと言うかよ」
「え?じゃあうそ?」
「たりめぇーだ。
誰が言った?」
「亜由美さん………」
「そんなの嘘だ。
信じんな」
あのやろぉ………
嘘ばっかつきやがって………