恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】



途中から、記憶がない。




「どうやって帰って来たのかも?」



「ん〜いつの間にかベッドに寝てた」




ユリは呆れていた。




「昨日、亜由美さんが家まで連れてきてくれたんだよ」



「そうなんだ」



ここまで来たのか?

ユリは何もされてなければいいが……



「翡翠は亜由美さんにチョコ貰った?」


次はなんだ?
チョコ?


「いや、渡されたけど、いらないって言った」



俺はユリから貰えただけで、十分だ。
というか、ユリからしかいらない。



「じゃあ、"今はまだ気持ちに答えられないから、少し待ってて"って亜由美さんに言った?」



「はぁ?!なんだそれ。
俺があいつにんなこと言うかよ」



「え?じゃあうそ?」



「たりめぇーだ。
誰が言った?」



「亜由美さん………」



「そんなの嘘だ。
信じんな」




あのやろぉ………
嘘ばっかつきやがって………









< 235 / 431 >

この作品をシェア

pagetop