恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
何分かたって木村さんと津田さんが社長室に来た。
わたしと翡翠を見ると、最初は驚いた顔をしたけど、笑顔になって"やっとか"と呟いていた。
その言葉が気になって、聞いてみると、三人ともわたし達が両思いだったのはわかっていた、と言われ、知らなかったのは、わたしと翡翠だけだったらしい。
翡翠もそのことを聞いた時は、なんとも言えない顔をしていた。
それから翡翠に頼み離してもらい、理恵さん達三人にソファーに座るようにお願いした。
わたしがソファーに座ろうとしたら、なぜかついてきた翡翠が先に座り、また翡翠の膝の上に座らされるはめになった。
「なんでこうなるの?!」
「席足りない」
「翡翠は仕事しとけばいいでしょ」
「今はすることない」
嘘でしょ………
さっきデスクの上見たけど、書類がいっぱいあったし。
言っても無駄だと思い、三人を見るとクスクスと笑っていた。