恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
「早百合………」
二人は抱き合って………
キスをした。
こんなところで?!
見てるこっちが恥ずかしいんですけど………
「はぁ………呆れた………」
翡翠も二人の様子を見ていたようで、深いため息をついた。
あの人、多分早百合さんの旦那さんだよね………
ってことは…………
翡翠のお父さん?!
わ、若い………
今早百合さんと、旦那さんは二人で抱き合いながら、微笑みあってる。
ラブラブだなぁ………
理恵さんはそんなことも気にしないで、仕事してるし。
いつものことなのかな。
「おい、終わったんなら、さっさと帰れ。
仕事の邪魔だ」
すっかり二人の世界に入ってしまった両親に、翡翠が言った。