恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
「おぉ、翡翠。
居たのか。久しぶりだなー」
「居たのか……って、ここは俺の仕事場だ。
いて当たり前だろ」
「はははっすまない。
そうだったな。
ところで、その娘は誰だ?」
わたしに視線を向けて、翡翠のお父さんは言ってきた。
わたしは翡翠の膝上から降りて、翡翠のお父さんのところへ行った。
翡翠に似てかっこいい。
ダンディだ。
それになんかフェロモンみたいなの出てない?
かっこいい……
「嘉春珠莉です。
よろしくお願いします」
よし!
今度は先に挨拶出来た。
「珠莉ちゃんかぁ。
翡翠の新しい秘書?
こんな可愛い娘が秘書なんて、うらやましいな」
「あ、あの……わたし……」
なんか勘違いしてる。
「ちげーよ。
珠莉は秘書じゃねぇ」
翡翠も近づいてきた。