恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
「じゃあ一体どういう関係なんだ?」
「ふふっ♪
珠莉ちゃんは翡翠の彼女よ!」
答えたのは、わたしでも翡翠でもなく、早百合さんだった。
「か、彼女?!
翡翠に?!」
「えぇ、そうよ♪」
「そうか……翡翠にやっと……
しかもこんな可愛い娘……」
え?
「翡翠、どうしよう!
こんなかっこいい人に可愛いって言われた!」
隣まで来た翡翠にそう言った。
すると、なぜか不機嫌になった翡翠。
「親父にかっこいいとか言ってんじゃねぇよ」
「え?翡翠なんか言った?」
翡翠の言葉はわたしの耳には届かなかった。
だけど、翡翠の両親は雰囲気でわかったみたいだ。
「そう妬くな」
「そうよそうよ」
「うっせぇ!
妬いてねぇよ!」
となんだか楽しそうだ。
やく………?
焼く………?
意味がわからない。