恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
はい?
「かわいいから、このまま部屋に連れて行きたい」
も、もしかして………
これってやばい?
「しかも、さっきからすごくいい匂いがするんだけど」
そう言いながら首筋に顔を近づけてきた。
押し返そうとしたけど、手を掴まれて出来ない。
「ちょ、ちょっと………」
「何か香水とか、つけてる?」
「そんなのつけてない!
は、離れて下さい!」
「香水つけてないのに……
君やばいね。
食べちゃいたい」
そう言って顔を近付けてくる。
わたしは手が掴まれてるため押し返せないから、必然的に後ろに下がる。
食べたいって……
「わたしなんか食べてもおいしくないですよ!
だ、だから離れて下さい!」
「ふふっ君おかしいね。
食べたいってそっちの意味じゃないんだけど」
じゃあ……どういう意味?