恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
「それに、抵抗されると余計に離したくないな」
この人、意味わからない……
!!!
後ろに下がり続けてたら、背中に壁が着いた。
ど、どうしよう………
逃げれない……
「逃げ場なくなったね。
どうする?
どうやって逃げる?」
また顔を近付けてきた。
い、いや!
……………
「………ッん」
うそ………今、キス………された………?
翡翠の顔が浮かぶ………
翡翠……
…………
翡翠………ごめんなさい……
「まさか……キスしただけで泣かれるなんて。
君みたいな女の子、初めてだ」
わたしの手を掴んでいた手が緩みだした。
「は、離して!」
わたしが振りほどこうとしたけど、また力が入って手を壁に押さえ付けられた。
「なんなのよ!
もう十分でしょ!!」