恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
そう言った翡翠だったけど、優しく愛してくれた。
丁寧に丁寧に。
壊れ物を扱うように、大事な物を触るように。
たくさん身体にキスを落としてくれた。
時々走る痛み。
だけど、その痛みが嬉しかった。
「珠莉……いいか?」
「ん……」
わたしが頷くとわたしと翡翠は一つになった……
好きな人と一つになるのは、こんなに幸せなんだ………
そう思うと涙が出た。
「珠莉……?痛いか?」
涙を流すわたしに気がついて、翡翠は申し訳なさそうな顔をした。
「ち、違う……」
わたしは首を横に振った。
「うれし…くて………
幸せ……で、わたし……翡翠と会えて………よかった……」
「珠莉………
もう優しくできねぇから………」
「あぁッ……」
翡翠は激しく身体を求めてきて、わたしは一気に頂点まで達し、気を失った…………