恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
「……り、しゅ……」
ん……?
声が聞こえる。
翡翠、起きたのかな。
「…り、…珠莉!」
やっぱり翡翠だ。
「はぁい」
一応返事をしといた。
ら………
ガラッ
「えっ?ちょっと……」
なんで入ってくんの?
しかも目のやり場に困る。
ボクサーパンツ一丁で浴室に入ってきた翡翠。
体を見られないように翡翠に背を向け、体を丸めると後ろから腰に手を回された。
すると、浴槽から引き上げられ抱きしめられた。
「ひ、翡翠?!濡れるよ!」
それに……
体が見える!!
「ビビらせんな………
居なくなったかと……」
何言ってんの?
「わたし、どこにも行かないよ?」