恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
翡翠は昨日のことを思い出して、ちょっとイライラしてる。
「でも、珠莉の唇も身体も貰ったのは俺だけだな」
身体もキスも許したのは、翡翠だけ………
「うん」
そういう考えもあるんだ。
そう思っただけで少し安心できた。
「珠莉……昨日の男には気をつけろよ」
「うん」
「あいつ何するかわかんねぇから」
あいつって言い方………
知り合い?
「翡翠、あの人と知り合いなの?」
「あぁ、パーティーで何回か話したことあるけど………
あいつ年下のくせに生意気でいらつく」
「年下なの?」
「珠莉とあんま変わんねぇぞ?」
「ふ〜ん。そうなんだ」
「気になんの?」
「ううん、全く」
「じゃあ………俺のことは?」
くっついてた身体をさらに密着させて、耳元で聞かれた。