恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
また……耳元で……
やめてよ……
「し、知らない!」
「俺は珠莉のこと気になるけど」
また耳元で言われて、背中がゾクゾクした。
「翡翠……それ、やめて……」
「何を?」
またしてきてとぼける翡翠。
「わかってるくせに」
「わかってないから……教えろ」
「んッ」
耳たぶ噛まれた……
「何?感じてんの?」
「〜〜〜っ……知らない!
もう上がる」
そう言って立ち上がった。
「わっ!」
だけど、手首を引かれ翡翠と向き合う形で湯舟に戻された。
「お仕置きはまだ終わってねぇ」
「ん……あ」
「もっと俺のこと知って感じろ」
それから翡翠の甘い甘いお仕置きをされ、気を失ったことは言うまでもない。