恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
それから二日後。
今理恵と珠莉と三人でパーティー会場があるホテルの前にいる。
「珠莉、そんな緊張するな。いつも通りでいい。
マナーも練習した時、しっかり出来てたんだから、大丈夫だ」
隣で緊張している珠莉に言った。
二日間、頑張ってマナーを覚えていた。
珠莉は意外と飲み込みが早く、完璧になっていた。
「翡翠、ありがとう」
と、笑顔で言われた。
まだ少し緊張しているものの大丈夫そうだな。
てか、可愛すぎる………
ドレスは俺が選んだ。
やっぱり似合ってる。いつもは下ろしている髪も今日アップにしている。
あぁ〜やばい………
襲いそう……
他の奴らに見せたくねぇ。
それから三人でホテル内のパーティー会場へと向かった。
会場内はいつも通り、腹黒そうな奴らで溢れていた。
だから嫌なんだよな……パーティーって………
ん?
さっきから視線を感じる。
周りを見渡すと、ほとんどの腹黒そうな奴らは俺達を見ていた。