恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
「ごめんね……翡翠……
ごめんなさい」
珠莉………
俺はその言葉だけで……
「珠莉……
お前の初めてのキスの相手は誰だ?」
「翡翠……」
「だろ?俺はそれだけで十分だ。
確かに他の奴がキスしたのは許せない……
だけど、珠莉がそう思ってくれてたことが嬉しい」
「でも……」
「珠莉、あんまり自分を責めるな。
俺は大丈夫だ」
「うん……」
珠莉は小さく頷いた。
「珠莉……」
名前を呼び見上げた珠莉にキスをした。
「ひッ…すぃ………ッ」
舌を入れて口内を犯す。
「ん………ッ……あッ」
珠莉の甘い声が俺の脳を狂わせる。
「んんッ…………わっ!」
もう………無理だ。
唇を離し横向きに抱えてベッドへと向かう。
「翡翠?どこ行くの?」
「黙って……」
そう言って、またキスをした。
「珠莉……いいか?」
珠莉をベッドに寝かせ、聞いた。
「もう……我慢出来ねぇ。
お前の全部が欲しい…」
「翡翠………いいよ……
翡翠になら……何されてもうれしッん……」
そんなこと言うなよ……
止められなくなる……
「そんなこと言って……泣いても知らねぇ……」