恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】



初めて触れた珠莉の身体は全てが柔らかくて甘い。


俺は壊れ物を扱うように、大事な物を触るように優しく触れ、キスをした。



俺の物だっていう印もつけ、その度に珠莉が出す甘い声は俺の脳を麻痺させた。



「珠莉……いいか?」



「ん……」



珠莉が頷いたのを確認し、ゆっくりと身体を沈め、珠莉と俺は一つになった……


その時、珠莉の瞳に涙が浮かんだ。



「珠莉……?痛いか?」



「ち、違う……」



珠莉は首を横に振った。


「うれし…くて………
幸せ……で、わたし……翡翠と会えて………よかった……」


俺はずっと不安だった。
珠莉は俺と会えてよかったのか、と。

だけどその不安は今掻き消された。



「珠莉………
もう優しくできねぇから………」



「あぁッ……」




俺は激しく珠莉の身体を求め、俺と珠莉は一気に頂点まで達した。

珠莉は気を失っていた…………








< 333 / 431 >

この作品をシェア

pagetop