恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
翡翠と一緒にいたい。
「行きたい」
そう言うと翡翠は満足そう笑って、頭を撫でてきた。
「夜も、楽しみだな……」
そこ?!
「翡翠のばかぁ!!」
と言って逃げようとしたけど、手首を掴まれ翡翠に抱き寄せられた。
「ちょっと待て、まだ出張先言ってない」
「出張先?
いいよ、言わなくても………」
翡翠と一緒ならどこでもいい。
「いや、そうはいかない」
「なんで?」
「今回の出張先は、お前が育った県だからだ」
それって………
「神奈川だ」
「ほんと?!」
「あぁ、○○市なんだけど……」
「そこ!施設がある!」
ずっと行きたかった。
だけど、やっぱり言えなかった………
嬉しい!