恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
「珠莉……」
「ん……」
部屋に入るといきなりキスをされた。
「俺と同じ部屋は嫌か?」
唇を離され視線を絡ませると、聞かれた。
「嫌じゃないよ……
ただ……たまにはって思っただけ」
「そうか………
明日は理恵のところで寝ていい」
少し考えてから翡翠は言った。
「いいの?」
「あぁ……けど、今日は俺とな?」
「うん!」
また翡翠の顔が近づいてきて、唇が重なった。
翡翠のキスは好き………
すごく優しいから………
「………っ、ん」
唇を離されると、少し寂しい。
「珠莉……まだ足りない?」
「ち、ちがっ!」
翡翠に言われ、恥ずかしくなった。
「続きは……夜な……」
耳元で言われ顔が赤くなる。
「翡翠のばか……」