恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
「シュリ姉の荷物……
もう捨てようかって言ってたんだ。
高校卒業の歳だからって……」
「じゃあ、タイミングよかったんだね」
まだ残っててよかった……
写真とか大事だから。
「珠莉、この荷物どうする?
家に持って帰るか?」
「いいの?」
「あぁ」
「ありがとう!」
じゃあ早速、要るものと要らないものをわけよう。
教科書って………
取ってても意味ないよね。
アルバムはいる。
制服は………要らない。
そういう感じでわけていった。
翡翠と紘汰も手伝ってくれて早く終わった。
それから、ホールに行くと紘汰が飲み物を出してくれて、話をしながら飲んだ。
ホールで話していると、わたしを知っている子達がわたしに気がついて、泣きながら抱きしめられたり、"おかえり"と言ってくれたり。
わたしもつられて泣きそうになったけど、笑って"ただいま。心配かけてごめんね"と返した。