恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
中には、保育園に通っていた子が小学生になっていてお姉ちゃん、お兄ちゃんになっていた。
わたしのことはあんまり覚えていなかったけど。
新しい子もいて、最初は警戒されていたけど、時間が経つと馴れてきたのか、抱っこしてと手を広げてきた。
3歳の男の子。
"あっくん"と言うらしい。
ものすごくかわいい。
わたしが抱きしめると、
「おねえちゃん、やあらかい」
と言って顔を胸にすりすりしていた。
翡翠はそこでまた舌打ちをしたけど………
理由は教えてくれなかった。
みんなでホールで話していると、お母さんが帰ってきた。
少しだけ、お母さんと話しをして、施設を後にした。
茜の連絡先もしっかり聞いて。
旅館に戻って翡翠に連絡先を見せると少し驚いて、ニヤリッと笑った。
「会社の近くだ」
と、言って。
こんな偶然あるのかな………