恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
「おじさん、わたしと一緒だね!
わたしも神奈川は思い出の場所なの」
「ユリちゃんもか?」
「うん!
思い出の場所って言うより、故郷に近いけど」
「そうかそうか。
はい、出来たよ」
「ありがとう。
いただきます」
「あんたはコーヒー?」
「はい」
わたしと翡翠はいつものやつを頼んだ。
サンドイッチとココアは今日もおいしかった。
「またね、おじさん!」
「ありがとう、またおいで」
「うん!」
それから、翡翠とちょっぴりデート。
洋服を見て回ったり、雑貨を見たり。
翡翠はつまらない顔をせずに付き合ってくれた。
「明日は会社に行くか?」
「行く」
いつもは朝に聞いてくるのに…………
どうしたんだろう……