恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】



「しゅ、り?」



「茜!」



紺野茜-コンノアカネ-



わたしは翡翠と離れて、茜に飛びついた。


「珠莉!」


茜もわたしを抱きしめた。



「どうして………?」



「珠莉こそ……」




翡翠を見ると笑っていた。



「翡翠?どうして茜が………」



「そこ娘が住んでいるのは、うちの会社の女子寮だ」



「え?」



「住所を見せてもらったとき、驚いた」



「えぇぇぇ?!」


うそ………


「なんで言ってくれなかったの?!」



「驚かせたかったんだ」



「珠莉は……?
どうして社長と?」



「あのね…………」




わたしは茜に、全て話した。
ヤクザと付き合ってて、売られたこと、いろんなところに言ってたこと………そして、翡翠に助けられたこと。



「そうだったんだ………
わたし、ずっと……珠莉のこと………心配で……居なくなってから………今まで……捜してた」



「茜………ごめんなさい……
こんなわたし……嫌かもしれないけど……これからも……友達で………いて下さい」



「何言ってるの?
友達じゃない」



え………



「違う!そうことじゃなくて。
わたし達………親友でしょ?」



茜………



「う……うん………」











< 400 / 431 >

この作品をシェア

pagetop