恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】



「そっか………
よかった、幸せそうで」



そう言って笑った茜の笑顔は昔のままだった。





「ねぇ、翡翠。
茜の家に泊まりに行ってもいい?」



「なんでそんなこと聞いてるの?
親じゃないのに」



「だって……一緒に住んでるし………」




「はぁ?!」




茜さん……
美人な顔が台なしですよ。



「前もって言っとけばいいぞ」



翡翠は、茜を無視して答えた。



「やった!茜!
泊まりに行くからね!」



「いいよ、おいで♪
その時いろいろ教えてね」


いつもの茜に戻っていたけど。



「いろいろって?」



"社長とのこと♪"



耳元でこそこそと言われた。

恥ずかしい………



茜って理恵さんとちょっと似てる気がする………






茜に会えてよかった。




だけど…………



"会社に来るな"




どうしてだろう……
何かあるの?
隠してる?



翡翠が言った一言で不安になっていた。










< 402 / 431 >

この作品をシェア

pagetop