恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
茜と再会してからわたしは翡翠に言われた通り、会社に行かなくなった。
理由を聞いても教えてくれない。
それに夜は一緒に寝るけど、最近翡翠とエッチしてない………
欲求不満ってわけじゃないけど、やっぱり寂しい……
嫌われたのかな……
翡翠は優しいからそうなってもきっと言わない。
わたしは翡翠に背を向けて寝るようになっていた。
もうすぐあの日がくるのに………
いつものやつに加えて、こんな状態で…………
大丈夫かな………
あの日は………
わたしの誕生日。
そして、わたしが初めて売られた日。
この日が近付くと、寝れなくなる。
目を閉じると、わたしが付き合ったあの男が……篠原がニヤリと笑った顔が浮かぶ。
寝たら、また違うところに連れていかれてるんじゃないかって思うと、眠れない。
もう……そんなことにはならないのに…………