恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
「一度くらい自分の意思を貫いてみろよ。
一生懸命闘ってみろ。足掻いてみろ」
中学時代のわたしは、施設のお母さんに意思伝えようともせずに、ただ反抗するだけだった。
売春をするようになってからも、逃げようとしても捕まり、すぐに諦めていた。
この人の言う通りだ。
わたしは今まで、自分の意思を貫いたこともない。
伝えようともしてない。
ましてや、死に物狂いで足掻くなんて……
わたしは………
いつまで経っても………
弱い。