恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
わたしは驚いて目を見開いた。口もあんぐりと開いていた気がする。
多分―………ではなく、絶対、変な顔してた。
そのせいかわからないけど、男はクスッと笑ってわたしの頭にポンッと手を置いた。
「またな」
そう言って出ていった。
さっき手を置かれた頭が少し名残惜しかった。
少しだけどね!!
でもあの人、"またね"って言った。
また来るつもりなのかな?
でも、次来たとしてもわたしが相手だとは限らないのに。
まぁ、いいや。
あんな奴のことなんか知るもんか。
わたしはもう一生会いたくないね!!