恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
とくに行くところも、することもなかったわたしは、街に飾られてあるツリーを横目で見ながら帰った。
仕事も住む場所も一緒のアパートに。
住む場所くらいは落ち着けるところにしたいけど、それさえも叶わない。
アパートの近くまで来ると、アパートの横に見慣れない黒塗りの車が停まっている事に気がついた。
もしかして………
また………?
わたしは、気になり足速になってアパートまで行った。
一階にはいない……
このアパートには、二階までしかないから、一階にいないと言うことは、二階にいるということになる。
わたしの部屋も二階………
階段を上がると、二階には男の人が二人、女の人が一人いた。
その人達がいるのは………
わたしの部屋の前……