恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
「そのまま離すな。
落ちるぞ」
わたしが離そうとしていたら、あのニヤリ顔でそう言われた。
そして向かったのは、ベッド………
ではなくて、翡翠がさっきまで座っていたソファー。
そこに優しく下ろされた。
わたしの左隣に翡翠も座った。
「図々しいとか、そんなの気にするな。
気にしてたら、これから持たないぞ。
一緒に住むんだし」
ん?
一緒に……住む?
…………
「一緒に住む?!」
「言ってなかったか?」
言ってない言ってない。
今初めて聞きました。
家事をしろとしか言われてない。
なんで一緒に住まなきゃいけないの。